老後の夢の「お好み焼き屋」をなぜ40代のうちに実行…?
たぬ吉さんの老後の夢である「お好み焼き屋」をなぜ38歳のタイミングで実行しようと決意したのか。当初の予定では、60代で今の会社を定年退職し、ある程度貯めた貯金でひっそりとお好み焼き屋を開店する予定でした。
もんじゃをつつきながら…。
平日の料理担当は私。
週末はたぬ吉さんが担当。
毎週末、私の大好きなもんじゃ焼きを作ってくれ、だいたい夕方からちびちびお酒を飲みながら、もんじゃをつまみつつ、週末感を楽しむのがルーティーン。
そして、お互いの仕事の話や、大好きなBTSの話で盛り上がるのですが、そんな中、毎回トピックに出るのがたぬ吉さんの老後の夢であるお好み焼き屋開店話。
とはいっても、何度も言うようにあくまでも『老後の夢』のため、あまり現実味を感じることはありませんでした。
ただ、今年の4月頃。
いつも通り、もんじゃを食べながら老後の話をしていたときに、「たぬ吉さん、老後まで待たないで、もう早いうちににお店開店したら?」とふと思い、それをそのまま彼に伝えました。
たぬ吉さんは「またまた〜」と冗談交じりの反応でしたが、老後まで待たないほうがいい理由を話すと、なるほど!と納得しそこからたぬ吉さんの意識も変わったのでした。
今の仕事に対するモチベーションが落ちてしまったたぬ吉さん
たぬ吉さんは、お仕事が大好きマンです。
学生の時に音楽業界に飛び込み、ライブ制作、マネージャー、と様々な職種をこなしてきました。
10年近く音楽業界で働き、「このまま音楽業界にいても稼げる金額に限界が来るな…」と気付かされたたぬ吉さんは、一気に職種を変え、都内の某神社のウェディングプランナーの会社に転職。
今までと全く違う業種で最初はどうなることやら、とそばで見ていた私もドキドキしましたが、半年も経たないうちに仕事に慣れ、4年の間にしっかり業績も残しました。
ただ、ここでまた「このままここにいても、お給料に限界がある」と再び気づき、2回目の転職しました。
次に転職した会社は都内の某広告代理店。今、勤めている会社です。
音楽業界、ウェディング業界で培った実力があるとはいえども、これまた全く違う業種。最初は戸惑いもあったようですが、今ではしっかり部下も持ち、安定した毎日を送っています。
ただ、一つだけ問題が…。
明らかにたぬ吉さんの仕事に対するモチベーションが下がってる!!
(ここでモチベーションが下がっている理由は詳しくは書けないのが申し訳ない…。でもよくある社内の人たちのゴニョゴニョといった話です)
基本的にたぬ吉さんは仕事大好きマンなので、与えられた仕事は200%やりこなすのですが、あくまでもモチベーションがあれば…の話。
ここ最近は、仕事を楽しめてないし、疲れている様子で、腐ったじゃがいものような顔色の悪さで帰宅することもしばしば。
今まで10年間、たぬ吉さんをそばで見てきた私は気づいちゃったんですよね。
「あ、このままじゃたぬ吉さん、ダメになっちゃう…」と。
「若いうちに挑戦するほうがメリット多いんじゃない?」
そこで思ったんですよね。
もうこんな状態なら、たぬ吉さんが叶えたい老後の夢に今挑戦すればいいんじゃない?と。
飲食未経験のたぬ吉さんが、いきなりお店を開店するなんてリスクだらけなのは重々承知。でもそれは老後であったとしても同じじゃないかな、と思ったんです。
若いうちに挑戦するほうが、失敗したときに立て直す余力がまだ残ってる。
若いうちに夢に挑戦するほうが、元気も気力もある。
若いうちに挑戦するほうが、協力してくれる人も多い。
若いうちに挑戦するほうが、選択肢が多い。
よくよく考えたらメリットだらけなんじゃないかな?と思ったんですよね。
因みに、貯金が大金あるわけでは決してありません。
むしろ同年代の人たちと比べると、貯金は少ない方でしょう。
でも、借金してでも若いうちに夢に挑戦するほうが楽しいんじゃないかな…と。
女性だったら、今の生活が安定しているのに、なんでわざわざ危ない橋を渡るの?と思うのでしょうが、正直私はあまり深く考えておらず…。
あ、そうそう。
私たちは子どもはおらず、完全二人生活なので、余計にそんなふうに思えるのかもしれません…(子どもがいたとしたら、、、お好み焼き屋開店なんて反対してたと思う…)
とにかく、仕事大好きマンのたぬ吉さんならしっかりやるんじゃないかな、という謎の過信で、早いうちに夢に挑戦することを勧めました。
たぬ吉さん、38歳で決断
もんじゃを食べながら、たぬ吉さんにそんな話をしたら、たぬ吉さん「怖い…。けど、やってみようかな!」とやる気スイッチがONになったのでした。
先ほどもお話した通り、たぬ吉さん、飲食店経営の経験なんかありません。
たぬ吉さん、そもそも経営の知識なんかありません。
あと何よりも、たぬ吉さんはそんな大金の貯金も持ってるわけではありません。
完全に裸一貫での挑戦ですが、たぬ吉さんならきっとやってくれるんじゃないかな…と端からぼーっと見守っています。
私は正直、お好み焼きにはあまり興味がないのですが、たぬ吉さんが今から挑む挑戦は、まるでロールプレイングゲームを見ているかのようで頼もしいです。